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年表_数学/情報_FM-Q4


■1千年紀第4四半千年紀(751~1000)

西暦 人物・機関 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
751        
820頃 アル・フワーリズミー アッバース

書物『ジャブル・ムカーバラ・ヒサーブ

言葉を用いた方程式の解法が記述。2次方程式を6つの形式に分類し、それぞれ解法が示されている。後に本書は、アラビア語からラテン語に翻訳され、西欧に伝えられる。これにより西欧で現代のような文字が登場する代数学が築かれる土壌が作られる。
  イブン・アル・ハイサム ペルシャ

素数判別法

※後のウィルソンの定理

後のウィルソンの定理を最初に発見したのは、イブン・アル・ハイサムである。その後ヨーロッパでは長い間知られずにいたが、17世紀ドイツの数学者ライプニッツに同様の定理を記述している。

ウィルソンの定理とは、nを2以上の整数として、nが素数なら次の(n-1)!+1の式が割り切れる(mod=0)、素数でないなら割り切れない(mod≠0)というもの。

(1×2×3×…×(n-1))+1 = (n-1)!+1

素数であるn=7の時は、(n-1)!+1=721であり、これは7で割り切れる

7の倍数判定法は、721→72と1→72-2*1=70が7で割り切れる

素数でないn=6の時は、(n-1)!+1=121であり、これは6で割り切れない

この定理は、階乗計算を行うため、多少大きなnの場合にはすぐに巨大数になってしまうため、素数判定に使うには実用的でなくなる。但し、完全にnが素数か否かを選り分けられるため、フェルマーの小定理(素数でないことは判定できる)よりも判定能力は高い。

         
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