■パフォーマンス状況
2月18日、ウクライナ情勢で緊迫感が増しているが、トレンド相場に入る状況には至っていない。ほぼ等金額。
■概要
日経平均先物の2.5倍連動型の投資信託を買い(ブル)と売り(ベア)の両建てで保有する。投資開始時には両建て等金額になるよう配分し、株価変動に応じて徐々に保有比率が変化することで利益が生じる仕組み。等金額(ブル:ベア=50:50)に近いうちは株価変動の影響は受けない。
利益が発生する場合は、株価が上昇局面もしくは下落局面の一方向に推移するトレンド相場である。ある程度トレンド相場が続き、そろそろ反転するだろうと思えば、再び等金額まで構成比率を戻す売買(リバランス)を実施することで利益確定となる。
一方、レンジ相場の場合には徐々に損失が積み上がり、時間が敵となる。また先物売りを利用するため、先物の期間構造(コンタンゴ)により割高で売り持ち、(先物の満期には)割安で買い戻すため、先物売りの損失も徐々に積み上がる。
時間経過は敵となる戦略であるため、基本的には方向感は分からないものの、大きな相場変動が期待されるイベントを控えた際に利用するのが良い。ポジション解消(全てキャッシュ化)と比べると、急激な株価変動の影響を受けない点は同じであるが、トレンド相場に入った場合には有利である。また下落トレンドとなった場合には、下落時に利益を出しつつ、底値と判断された時に等金額に戻すか、ブル比率を高めることで反発による利益を期待できる。ショック時に無傷の状態で投資額を温存できる点は好ましい。