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経済掲示板_供給能力の下方硬直性


経済成長期に需要拡大に応えるため、設備投資によって供給余力を拡大させる。これによってインフレは徐々に抑制される。需要が主に自動車などの耐久財の場合、国民人口に応じた以上の内需拡大はなく、供給過剰になり、価格が下落する。供給過剰に対して機動的に設備圧縮できれば良いが、長期借入金利の支払いや減価償却費の計上などすぐに供給過剰は是正されず、またそうした長期コストが解消されても稼働させずに、もしもの時のために遊休資産として保有し続ける状況が続く。景気変動により一時的に需要拡大したとしても、供給余力は十分なため、在庫処理やフル稼働の対応範囲内となり、供給不足による物価上昇までは行かない。つまり、供給能力には下方硬直性があり、需要が拡大し続けない限り、常に供給過剰の状態が維持される。よって供給側の都合によるデフレとなる。

余剰供給を外需に向けることで、需要のさらなる拡大は可能であるが、本質的には延命作業に過ぎない。

何を供給するかで下方硬直性の程度に違いはないだろうか。自動車などの耐久財は長く使い続けるため、下方硬直性が強い。一方、食品などの消費財やサービスは

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