番号 | 語録 | 文献 |
001 |
■絶え間ない自己超克の権化 ニーチェの言う「超人(ユバンメンシユ)」は、スーパーマンのような万能の力や天賦の素質に恵まれた人間ということでもない。これは私の解釈だが、常に今の自分を超えようと決意し、未来へ向かって飛び続ける人を指している。あるいは、憧れに憧れてやまない人、加速度をもってグングンと上昇している人を言う。 向上心を持って突き進むことを止めてしまった瞬間に、もうそれは超人ではない。ただの人間だ。 自分のリスペクトしてきた諸対象を自分の目の前に並べてみろ…この憧れの対象リストが、本来の自己がどのようなものであるかを示す。「憧れの矢」は既に自分自身の本質でもあるのだ。 |
『座右のニーチェ』 齋藤 孝 |
002 |
■祝福を贈れる豊かな精神 嫉妬というせこい精神から、祝福を贈れる豊かな精神へと脱皮していけ、それが人間が超人になることだ、… 私達が超人でいるためには、嫉妬の芽をどうやって摘み取るかが一つの課題である。 |
『座右のニーチェ』 齋藤 孝 |