番号 | 語録 | 文献 |
001 |
■素材探しを習慣化する 何かを教える時に用意しなければならないのは「素材」である。人との会話でも、素材が豊富だと人を楽しませることができる。そのため私は、素材を探すことを習慣化している。 |
『座右のゲーテ』 齋藤 孝 ※『ゲーテ全集13』p272 ゲーテ |
002 |
■邪魔の効用 だがゲーテは、そうした過去の経験を踏まえて上で、実は「邪魔」にもプラス面があるのだとユニークな意見を述べている。邪魔の効用の一つは、中断されたことによって仕事の質が高まることがある、ということだ。 つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元に至る原動力だとも言える。正・反・合の弁証法のようなものだ。実際、邪魔を邪魔と思わず、もっといいものを生み出すチャンスなのだと考えるとストレスが少ない。仕事には邪魔が入るもの、トラブルが起きるもの。そういう心づもりでいればいい。 |
『座右のゲーテ』 齋藤 孝 ※『ゲーテとの対話 中』p244 エッカーマン |
003 |
■アイデアを寝かせる 考え詰めて行き詰った時には、一回寝かせてから再度取り掛かるようにするといい。…バートランド・ラッセルも「考え詰めたら一回地下へ行け」という意味の言葉を残している。地下に行けというのは、アイデアを寝かせろということと同義語だ。 |
『座右のゲーテ』 齋藤 孝 |
004 |
■仕事の納期 邪魔というリスクに対抗する方法。それは自分の仕事に「納期」を課すことである。しかもできれば「前倒し」にする。期限を早めていくのだ。…やろうと思った時に素早く終わらせてしまうのがベストである。…例えば「向こう3ヵ月でつくる」と、決めてしまうことである。 「納期(締切)を守る」ことを習慣にしていったおかげで、能力もだいぶ鍛えられた。 |
『座右のゲーテ』 齋藤 孝 |
005 |
■一瞬の情熱を結実させる 「私は、一枚のカルタに大枚のお金を賭けるように、現在というものに一切を賭けたのだ。そして、その現在を誇張なしにできるだけ高めようとしたのさ。」 要するに、その情熱的な状態に常に浸っていては、身が持たない。だが、せっかくその沸き立つような感情に久しぶりに浸ったのだから、ここで一つ、心の写真を撮っておこうというわけだ。…一瞬の情熱に捕らえられる時があるものだ。その時に、その情熱というものが過ぎ去らないうちに紙に書いておくなり、写真を撮っておくなり、何か形にしておくことが大事だ。…ゲーテは、「何かに心を奪われる瞬間」を技化していた。 |
『座右のゲーテ』 齋藤 孝 ※『ゲーテとの対話 上』p93 エッカーマン |