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日記_身に付く読書法


作成日:2021年1月21日(木)

最終更新日:なし

タイトル『身に付く読書法』
①身に付かない読書からの脱却

■溜まる死蔵書

ノンフィクション(科学書・歴史書)を中心に蔵書が溜まる。しかし過去の読書が身に付いていないと感じる。例えば2年前に読んだ本のタイトルすら諳んじることができず、その内容となれば尚更だ。年追うごとに贅肉のように溜まる活かし切れない蔵書のことを"死蔵書"と呼びたい。日頃読む本から得られる知識や当時生じた問題意識を漏れなく拾い考え続ける…、そんな仕組み作りが必要だと思い立ったのが2018年6月頃となる。

■ホームページの活用

そこでホームページを作成し、本から得た知識や問題意識を取り出して見える形で整理しようと考えた。求める機能は、本からホームページへとエッセンスを抽出し、自身の意識を本自体からホームページへと移すことだ。エッセンス抽出後の本は捨てても構わないと思うことができれば、この取り組みの一定の成果と言える。

※そもそも死蔵書をいかに減らすか…というのは住まいの家賃や終活における重要なテーマである。

②電脳本棚の作成

■電脳本棚の作成法

まず着手したのは電脳本棚の作成である。ホームページ上に本棚を作成し、蔵書500冊(以上?)のタイトル、発行年月日、著者などの情報を書き上げる。問題は整理方法と見せ方にあったが、試行錯誤の末に図書館で利用されるジャンル区分(日本十進分類法)を採用し、表にして見せた。作成後は、本を買う度に電脳本棚に登録する。電脳本棚と意見交換できるサービスは既に存在するが、オシャレ感を重視した冗長なデザイン(設計)であり、コンパクトさや操作性に欠けるため自作した次第だ。

※自分はノンフィクション中心(科学・歴史)に本を読むので、殆どないジャンルもある。

■電脳本棚の効用

電脳本棚の基本的な効用は、自分の蔵書を一瞥し、瞬時に保有・非保有を確認できるようにすることだ。副次的効用として自分のジャンルの偏りの把握の助けとなる。また蔵書を最終的にゼロにできる準備が整ったと感じる。つまり仮に蔵書が事故災害(火事・水害など)によって台無しになったとしても、500冊程度であれば50万円程度(1冊1000円換算)でホームページ上の電脳本棚を見れば再構築できる。蔵書がゼロになれば、断捨離が進み、パソコンと数冊の本さえあれば十分な状態に移行できる。これは賃貸マンションなどで書庫のために部屋を広げる必要がなく、節約となる。

③年表の作成

科学書・歴史書から"何が・いつ"起きたかに着目し、時系列で整理するのが年表である。自分の場合、ノンフィクション中心なため次のように年表を作成している。

①物理学/化学の年表、②生物学/医学の年表、③数学/情報の年表、④発明/普及の年表、⑤経済学/金融の年表

⑥国際情勢の年表、⑦時事の年表、⑧日本史の年表

⑥は世界史のうち国際的な動きが中心で、⑦は最近のニュースが中心である。以上の分類も紆余曲折あって落ち着いたものだ。

■粒度調整の難しさ

分類(カテゴリー)の粒度(キメの細かさ)調整は割と難しい。物理専門の方であれば、①物理学/化学というまとめ上げは粒度が粗いと感じるだろうし、文系の方であれば粒度が細かすぎなので、代わりに科学という年表を用意するかもしれない。年表をある程度作っていくと分かるが、物理学と化学の境界は曖昧で、ある化学的発見はそのベースとなる物理学的発見と紐付けられるよう同じ年表に書いた方がよいと感じる。物理学と生物学でも同様のことはあり、例えば生物学のDNA二重螺旋構造の発見は、物理学のX線回折分析から得られる情報が必要になる。しかし私の判断で、①と②は区別して扱った。

④掲示板の作成

■年表作成の効用

年表を整理していると、次第にある出来事(イベント)の前後関係が明確になり、ストーリーが出来上がる。比喩で言えば、年表作りが糸を紡ぐ作業である一方で、掲示板の作成はその糸で服を編む作業に相当する。複数の掲示板を作成した。

①科学系掲示板、②数学系掲示板、③哲学系掲示板、④語彙掲示板、⑤年表文献

④語彙掲示板は、日頃の読書で見つけた語彙を記録する掲示板である。