· 

年表_国際情勢_17-FH


■17世紀前半(1601~1650)

西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1601年        
1616年 ヌルハチ 後金 後金(アイシン・グルム)、建国

日本との戦争で疲弊した明朝から独立を宣言したのが満洲族(女真族)である。女真のヌルハチは1616年にハン(遊牧民族における首長の称号)となり、新たにアイシン・グルム(女真語の発音)を建国した。かつての女真族の国家であるアイシン(漢語では金)を再興したという意味であり、漢語では区別のため「後金」と称される。

明の元号であった万暦を止め、新たな元号として天命を採用。満洲文字を制定。

1620年11月

ピルグリム・ファーザーズ

(巡礼の祖父)

メイフラワー号

アメリカ

イギリス人清教徒(ピューリタン)

新天地アメリカ(プリマス)へ移入を始める

※アメリカの宗教右派の源流

イギリスで清教徒(ピューリタン)革命が起きる20年前、イギリスで疎んじられ、追われた清教徒(ピューリタン)はプロテスタント的にピュアな国家、真のキリスト教国の建国を目指し、メイフラワー号でアメリカの東海岸プリマスに約100名(ピルグリム・ファザーズと呼ぶ)が移入。

最初の年は飢饉で多くの餓死者を出し、先住民(インディアン)からトウモロコシを分けてもらい食いつないだ。翌年の収穫を祝って始まったのが感謝祭(サンクス・ビギニング・デイ、アメリカの代表的な祝日)だが、彼らは先住民ではなく、自分たちの神(キリスト)に感謝した。移入民増加により勢力拡大した清教徒(ピューリタン)は先住民(異教徒インディアン)に対する攻撃を開始する。

アメリカにおけるキリスト教原理主義は様々な宗派に分裂するが、宗教右派と総称され、現在の共和党の強固な支持基盤となっている。宗教右派が不道徳と見なす妊娠中絶や同性婚の是非については選挙公約で必ず問われるテーマである。

1636年

ホンダイジ

※ヌルハチの子

後金、大清国に改称

 
1642年   イギリス

清教徒(ピューリタン)革命

※イギリスの内戦・革命

※狭義には1642年~1649年

イギリスのカルヴァン派が清教徒(ピューリタン)である。キリスト教を清浄化(ピュリファイ)することを目指し、贅沢を禁じ、勤労と祈りに喜びを見出す人々。

彼らはイギリスの教会制度を批判して国王と対立し、ピューリタン革命を起こし、国王を処刑した。

※後に清教徒の厳しいモラルを国民に強制したため疎んじられ、間もなく政権を追われた。その後イギリスは国王を頂点とするイギリス国教会という穏健な宗派に統一される。

1650年