■18世紀前半(1701~1750)
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1712 | トマス・ニューコメン | イギリス |
※広く実用化された揚水機 |
ニューコメンはサヴァリーの仕事を手伝う中で、サヴァリー機関の欠点が分かってきた。シンリダー内に高い真空を作り出すために、シリンダー下部に冷却水が送り込まれる仕組みにした。その後改良を重ね、1720年頃にはシリンダー直径1m超、毎分15ストローク、20馬力で50mの深さから水を汲み上げられるものとなった。蒸気が冷やされて水に凝縮する際に生じる負圧により動力が生み出されるため、大気圧機関と呼ばれる。 ニューコメン機関の課題として、より深くから水を汲み上げることへの対応、稼働に必要な石炭消費量を抑える(エネルギー効率を高める)等あった。稼働には、毎日50頭の馬で石炭を運ぶ必要があり、鉱山経営の利益を圧迫した。1770年頃にはニューコメン機関はイギリス全土で100基ほど稼働しており、ビジネスとしては成功したとされる。 |
1713 | ||||
1714 | ガブリエル・ファーレンハイト | ドイツ | 水銀温度計 |
水銀を用いた液柱温度計を発明。華氏温度(単位:°F)を考案し、氷点は32°F、人間の平熱が96°F、沸点は212°Fである。華とは、ファーレンハイトの中国名が"華倫海特"のため |
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1730 | チャールズ・タウンゼンド | イギリス |
ノーフォーク農法の推奨 ※農業革命の先駆け |
オランダからイングランドに伝わったクローバーが決め手となり四輪作法(イングランド東部のノーフォークで始まったことからノーフォーク農法と呼ばれる)が登場した。従来の三圃式農法は農地を3区画に分け、3年周期で常に1区画は牧草地にして家畜の糞尿により地力を養う必要があった。しかし土地の窒素供給にクローバーの窒素固定を利用することで地力回復のための休耕地を作る必要がなくなった。ノーフォーク農法では4分割した土地に4年周期で秋播き小麦、カブ、大麦、クローバーが栽培し、高い収穫量を維持できた。クローバー栽培では土地が肥え、肥やしと労働力を提供する馬のエサ(飼い葉)が採れた。また飼い葉の増産は食肉用の家畜を増やした。カブ栽培は穀物(小麦、大麦)やクローバーに比べて手間が掛かるが、冬場に減少・劣化する家畜飼料に利用できるため、乳製品などの畜産物需要に対応できるようになった。
タウンゼンドは政界引退後(1730年~)、農業に関心を寄せ、ノーフォーク農法を熱心に提唱し、「カブのタウンゼンド」という異名をとった。ノーフォーク農法をはじめとする農業革命はイングランドに余剰食糧を生み、都市人口の拡大と後の産業革命(織物工場など軽工業の発展)における都市労働者の増加に貢献した。 |
西暦 | 人物 | 国 | 出来事 (発見/発表/発明/現象) | メモ |
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1733 | ジョン・ケイ | イギリス |
飛び杼(ひ) ※効率的に布を生産する道具 |
産業革命前夜のイギリス、毛織物の需要が増えつつあったが、糸を紡ぐ方が布を織るよりも簡単だったため、生産量として糸が布を上回っていた。より能率的な織機への期待が高まる中、1733年、毛織業者の家に生まれたジョン・ケイは飛び杼を発明した。飛び杼は、経糸の間に横糸を入れた舟形の器物を飛ぶように滑走させて布を織る。従来の杼を使う方法よりも生産性が3~4倍増加した。より幅の広い織物も生産されるようになった。 飛び杼が発明されて織物の生産性が高まると、今度は糸が不足し、生産性の高い紡績機が求められるようになる(⇒1738年のローラー紡績機へ)。 |
1734 | ||||
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1736 | ||||
1737 | ||||
1738 |
ジョン・ワイアット ルイス・ポール |
イギリス |
ワイアット=ポール機(ローラー紡績機) ※最初の紡績機 |
紡績機とは、糸を次第に細くする機能に加えて、糸に撚りをかける機能が必要。この紡績機は次第に速度が増す数組のローラーで必要な細さに引き伸ばされ、ローラーに合わせて運動する紡錘の上で撚られ、巻き取られる。 資本論を著したマルクスは、この紡績機を18世紀産業革命の端緒を開いたと高く評価している。 |
1739 | ||||
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西暦 | 人物 | 国 | 出来事 (発見/発表/発明/現象) | メモ |
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1745 | エヴァルト・クライスト |
ドイツ オランダ |
ライデン瓶(蓄電瓶) |
電気を蓄える装置(蓄電器,コンデンサ)であるライデン瓶を発明。ガラス瓶(絶縁体)の中に入れた導体(当初は液体だったが、後に金属箔)に外部から供給した静電気を保存する。 クライストの方がミュッセンブルークより3ヶ月ほど早く発明した。ライデンとはミュッセンブルークが物理学教授として勤めるオランダの大学名に因む。 |
1745 | ミュッセンブルーク | オランダ | ライデン瓶(蓄電瓶) |
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1745 | ||||
1750 | ノーフォーク農法(四輪作法)、普及 | イングランド東部ノーフォーク州でオランダから伝わったクローバーを利用したノーフォーク農法(四輪作法)が始まる。三圃式農法の発展であり、クローバーの持つ窒素固定能力により土地を休ませる必要がなくなった。ノーフォーク農法では同じ土地で4年周期で秋播き小麦・カブ・大麦・クローバーが栽培する。クローバーにより飼い葉(牧草)が増えると同時に土壌が肥え、食肉用の家畜が増え、肥しも増えた。 |