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年表_医学/生物学_20-Q4


■20世紀第4四半世紀 (1976-2000)

西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1976        
1977        
1978 ボイヤー アメリカ 大腸菌によるインシュリンの生産 大腸菌の遺伝子組み換えによるヒトのインシュリンの精製が可能に。以前は豚や牛の膵臓から抽出されていたが、副作用も大きく十分な量の確保が難しかった。
1978     世界初の体外受精児が誕生  
1979

世界保健機関

(WHO)

国際 天然痘根絶を発表  
1980 アルヴァレス アメリカ

恐竜絶滅の隕石衝突説

6500万年前の恐竜絶滅について、物的証拠とともに隕石衝突説を提唱。物的証拠とは白亜紀~第3紀の厚み1cmほどの粘土層であり、そこに多量のIr(イリジウム)が含まれていたこと。多量のIrは隕石により地球に持ち込まれたものと推察。
西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1981   日本

ヤンバルクイナの発見

体長30cmほどの新種の鳥、ヤンバルクイナが沖縄県北部のヤンバル(山原)地方で発見。

1981

  アメリカ

エイズ患者の最初の正式認定

 

1982

   

世界初の人工心臓移植手術

 

1983

  日本

日本初の対外受精児が誕生

 
1984

シブリー

アールキスト

アメリカ

アメリカ

ヒトと類人猿の分子系統樹

ヒトと類人猿のDNA塩基配列の比較を行い、ヒトと類人猿の分子系統樹を作成。ヒトとチンパンジーが分かれたのは500~600万年前という結果が得られた。

1985        
西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1986        

1987

    NOの筋肉弛緩作用 血管の細胞から筋肉を弛緩させる物質が放出されることが見出され、それが一酸化窒素(NO)であることが解明された。なおNOは反応性の高いラジカル分子である。蚊は血を吸う際にNOを注入して血管を広げ、吸血しやすくしているそうだ。

1988

       

1989

  日本 日本初の生体肝移植  
1990     ヒトゲノム計画、開始 アメリカの提唱で英仏独日中が協力。人間のゲノム(全遺伝情報)を構成する約32億の塩基配列を読み取ることを目標とするヒトゲノム計画が開始。
西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1991        
1992 小川 誠二 日本 機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)  
1992 国際調査隊  

ラミダス猿人の歯の化石

諏訪元は、エチオピアのアファール低地で440万年前のラミダス猿人の臼歯を発見。後に若い女性の猿人の全身骨格が発掘され、アルディと名付けられた。

1992 プラッシャー アメリカ

GFP遺伝子の特定と復製

プラッシャーは特定のタンパク質にGFP(緑色蛍光タンパク質)を付すために、GFPの遺伝子を発見し、そのクローニング(複製)に成功した。

1992 チャルフィー アメリカ

異種細胞へのGFP導入と発現

プラッシャー提供のGFP遺伝子を用いてバクテリアにGFP遺伝子を組み込み、発光させることに成功。GFPは酵素などを必要とせず単体で機能した。

1994 チェン アメリカ

変異型GFP

チェンは、GFP(緑色蛍光タンパク質)の遺伝子を操作して黄色・赤色に発光する変異型GFPを創出した。これにより生きている細胞内のタンパク質に様々な異なる色をマーキングし、存在や移動を可視化できるようになった。

1995        
西暦 人物 出来事 (発見/発表/発明/現象) メモ
1996 ウィルマット イギリス

クローン化技術

クローン羊ドリーの誕生

イギリスのロスリン研究所にて、雌羊の体細胞を飢餓状態にした後、その核を未受精卵の徐核細胞に核移植することでクローン羊ドリーが誕生。ドリーは2003年に呼吸器疾患で亡くなった。

1997    

ネアンデルタール人のDNA解析結果を発表

 
1998   日本

日本初の生体肺移植

 
1999   日本 国際保護鳥トキ、国内人工孵化に初成功  
2000