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撮影探訪_2020年6月(2)


■2020年6月9日(火)

01_小岩菖蒲園_江戸川駅

江戸川駅から徒歩2分、江戸川の河川敷に到着。

ここの河川敷はかなり広く、小岩菖蒲園や野球場があります。

堤防から河川敷上の小岩菖蒲園を撮影。5万本の花菖蒲が咲いています。


コスモスにシロテンハナムグリ(白点花潜)が飛んできました。

岩井菖蒲園の手前の広場の様子。草刈り機で刈り取った雑草を清掃作業中でした。

草を刈ると隠れていた虫が出てくるので、それを狙ってムクドリ(椋鳥)が来てました。


岩井菖蒲園の入り口。

休憩スペースも新型コロナウイルス対策として、ソーシャルディスタンスを配慮。

水田のように水が張られた泥の上に花菖蒲は生えてます。菖蒲田というようです。


菖蒲田にはオタマジャクシが見られた。

花菖蒲の上空を飛んでいたツバメ(燕)が、菖蒲田の泥水の上に降りました。

巣料として、泥と枯れ草を嘴で咥えていました。燕の語源は"土食み(つちはみ)"とする説がありますが、こうした姿を見てのことでしょう。


菖蒲田の上空を飛ぶ燕の番。日本では作物・樹木の害虫を食べてくれる代表的な益鳥とされます。

別の場所で見つけた燕の番。燕は東南アジアから台湾経由で日本にやってくる夏鳥です。日本で繁殖し、再び東南アジアに戻り越冬します。

花菖蒲の一種であるカキツバタ(燕子花)の漢字には燕(ツバメ)が入ってます。一説には花の形が燕の飛ぶ姿を連想させるから…とされますが、こうして一緒に撮影できたのは幸運でした。


燕かどうかは分からないが、普通の花よりは形状は鳥っぽい。

雀と椋鳥が一緒にいました。

平日なので混雑はしてない。望遠レンズで写真を撮る方も複数人ほど見られた。


小岩菖蒲田の直ぐそばにスイレン(睡蓮)の沼地がありました。

赤色の睡蓮。

睡蓮の沼地にはメダカのような子魚も見られた。


江戸川の様子。対岸の堤防は先月歩きました。

川岸に生えていた樹木に枇杷ほどの大きさの緑色の実がなっていた。調べるとオニグルミ(鬼胡桃)という樹木のようだ。

さて再び江戸川駅に戻り、堀切菖蒲園に向かいます。


02_堀切菖蒲園_堀切菖蒲園駅

目的地の堀切菖蒲園の最寄駅である堀切菖蒲園駅で下車し、15分ほど歩きます。途中で見つけたナンテン(南天)の花です。赤い実には咳止め効果があります。

途中の空き家の敷地に咲いていたドクダミ(蕺)の花です。少し珍しいのは八重咲きタイプだったことですね。

途中の民家の塀の上で見たウチワサボデンの黄色い花です。


ここから地元の方が"あじさい通り"と呼ぶ堀切菖蒲園にも繋がる小道です。

タチアオイ(立葵)が生えてます。

立葵の拡大写真。


この通りは下に水路が通っている(もしくは通っていた)暗渠(あんきょ)という話も見たが、昔は小川(開渠)だったのかもしれません。

アジサイ(紫陽花)の花。

こちらはカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)です。花が付く部位が重たいようで、しばしばこのように垂れ下がった状態で見られます。


堀切菖蒲園に到着。

まずはこちらをご覧ください。アヤメ科の見分け方です。陸地から生えてればアヤメ(文目)、水湿地から生えてればハナショウブ(花菖蒲)かカキツバタ(燕子花)と書かれてます。

堀切菖蒲園の園内マップ。花菖蒲という場合、細かなアヤメ科の総称として使われることもあるようだ。


平日に来ると混雑していなくて、いいですね。2年前に来た時にいたマスコットキャラ(ほりきりん)の着ぐるみはいなかった。

全ての株に品種名の名札が差してあります。江戸時代から品種改良が盛んな植物の一つです。園内の樹木にも名札があり、関心しました。

"江戸紫"です。スタンダードな印象です。こちらに全ての品種名が網羅されてそう。


花菖蒲も満開なのですが、こちらの五月玉が気になりました。

ピンク色の玉。

園内のキンシバイ(金色梅)の花。


"神代の昔"という品種。

"神代の昔"という品種(2)。

園内の風景。


左の樹木はフェイジョアです。

フェイジョアの花。この果実は1980年代にキウイに続く新果実として注目されたことがあったらしい。

こちらはシモツケ(下野)です。


こちらは睡蓮池。2年前に来た時は造園業者の方がこの池を整備中だったと記憶しています。池の周囲には陸地から生えるアヤメ(文目)が咲いています。

睡蓮池には睡蓮というより、コウホネ(河骨)、アサザ(浅沙)、ミズキンバイ(水金梅)などの水生植物が繁茂していた。

こちらは杜若池。杜若(かきつばた)の名が付いてますが、周囲には陸地で育つアヤメ(文目)で、池には白い睡蓮が咲いていた。