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ETF銘柄の見方


■ETF銘柄の特定化のための証券コード

 グローバルETFプロバイダーなどは各国の取引所に同じETFを上場させていますが、そのETFが同一のものだと特定化するには、ISINコード(9桁の英数字の文字列)やCUSIPコードで区別すると良いです。CUSIPコードは北米で使われているコードですが、ISINコードは国際規格となっています。なお、取引所が与える銘柄コードもありますが、それよりもISINコードの方が包括的で良いです。 

銘柄コード 具体例 説明
ISINコード

野村AM提供の東証上場の

TOPIX連動ETFは、

JP3027630007

※情報源:TRACKINSIGHT 

ISIN(アイシン)コードとは、ISO6166国際証券コードによって規定され、国際的に統一された12桁のコードです。ISINとはInternational Securities Identification Numberの略です。

 

最初の2桁がアルファベットで国名を表し(日本はJP)、次の9桁が新証券コード(基本コード/発行体属性コード・1桁+発行体固有名コード・5桁+証券種類コード・3桁)、最後の1桁が「チェックディジット」といわれるコンピュータ処理用の番号で構成されます。

※東証の公表資料には東証の銘柄コードしかないが、ISINコードも書いてほしい。

CUSIPコード

ブラックロック提供のNYSEアーカ上場の

iShare Core S&P 500 ETFは、

464287200

※情報源:ブラックロックのHP

 

なお、ISINコードは、

US4642872000

※情報源:TRACKINSIGHT

CUSIP(キュージップ)コードとは、米国やカナダで発行される有価証券に付される9桁の証券識別コードです。CUSIPとはCommittee on Uniform Securities Indentification Proceduresの略です。

最初の6桁が発行体情報で、次の2桁が発行証券の情報であり、最後の1桁が「チェックディジット」といわれるコンピュータ用の番号で、格付け会社のS&Pが付番しています。

 

※ISINとCUSIPを比べると、ISINの最初の左2桁(国を指定)を除いた番号となっています。

各取引所の

銘柄コード

東証の場合

野村AM提供の東証上場の

TOPIX連動ETFは、1306

※情報源:東証パンフレット

東証の証券コード関連のFAQによれば、

証券コード協議会が、日本で公開されている全ての株式及び公募債券等について、証券コードを定めています。証券コード協議会とは、全国の証券取引所及び株式会社証券保管振替機構によって構成された組織で、個別の銘柄の証券コードを定めるとともに、証券コードの体系や、付番のルールを制定しています。

 

■連動指数で見るETF銘柄

 ETFの多くはパッシブ運用なので連動対象指数が定められています。よって、ETFのパフォーマンスは連動対象指数を何に設定しているか…で大部分が決まります。しかし、ETF購入者の払い込み通貨や為替ヘッジの有無などの細かな商品性の違いはシェアクラスとして区別され、また、分配金の取り扱い方法(再投資か払い出し)によっても商品は細分化されています。

 

個別銘柄(商品) シェアクラス 対象指数の有無 ファンド形式 運用管理
  ①通貨別 アクティブ 非上場投資信託 公募  
  ②為替ヘッジの有無 パッシブ 私募  
  ③配当の取り扱い   上場投資信託(ETF)  
      年金向けファンド